研究職で月給38万円（固定残業代40時間想定）の会社は、残業が前提になっているのでしょうか？

日本の職場環境では、固定残業代が含まれた給与体系を採用している企業があります。これは、特定の時間数の残業を前提として給与を設定する方法で、残業代の計算を簡略化するために用いられることがあります。あなたが提示した研究職の例では、月給38万円の中に40時間分の残業代が含まれているとのことです。これは、その職位では平均的に40時間の残業が発生することを想定していると解釈できます。

しかし、これが必ずしも「残業が前提になっている」という意味ではありません。固定残業代は、あくまでも一定の残業時間を想定しているに過ぎず、実際の労働時間がそれを下回る場合、残業代が過払いとなることもあります。また、40時間を超える残業が発生した場合は、その超過分については別途支払いが必要です。

会社が固定残業代を設定している理由としては、業務の繁忙期やプロジェクトの締切など、一時的に残業が増えることを見越している場合もあります。そのため、固定残業代が設定されているからといって、必ずしも常態化した長時間労働が強制されるわけではありません。

ただし、実際にどのような労働環境であるかは、会社の文化や個々の部署の状況によります。面接の際に、具体的な業務内容や労働時間の実態について確認することが重要です。また、労働基準法に基づく法定労働時間を超える残業については、適切な割増賃金が支払われることが義務付けられていますので、その点も確認しておくと良いでしょう。