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派遣社員として働いていますが、有給休暇を1年に5回使わなくても大丈夫でしょうか?派遣の営業担当者から、繰り越しが可能なので使わなくても問題ないと言われました。

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対策と回答

2024年11月19日

派遣社員の有給休暇に関するご質問にお答えします。まず、有給休暇の基本的な考え方は、労働者が働く上での権利として、一定の日数を取得できることです。これは労働基準法によって定められており、派遣社員であっても同様に適用されます。

具体的には、労働基準法第39条により、6か月継続勤務し、所定労働日の8割以上出勤した労働者に対し、使用者は年次有給休暇を与えなければなりません。年次有給休暇の日数は、継続勤務年数や出勤率に応じて定められており、最低でも10日間が保証されています。

ご質問のケースでは、「1年に5回使わなくても大丈夫か」という点が問題となります。労働基準法では、有給休暇の取得義務は特に定められていませんが、取得を促すための措置が求められています。つまり、労働者が有給休暇を取得しやすい環境を整えることが使用者の義務とされています。

また、「繰り越しが可能」という点については、労働基準法第39条第5項により、年次有給休暇の一部または全部を翌年に繰り越すことが認められています。ただし、繰り越された有給休暇は、翌年の有給休暇と合算されるため、翌年の有給休暇の日数が増えることになります。

したがって、派遣社員であっても、有給休暇の権利は保証されており、必要に応じて取得することができます。営業担当者の「使わなくて大丈夫」という言葉は、法的な観点からは誤解を招く可能性があります。有給休暇は労働者の権利であり、必要に応じて取得することが推奨されます。

最後に、派遣社員の労働条件については、派遣元の会社との間で締結される労働契約に基づいて定められます。そのため、具体的な有給休暇の取り扱いについては、派遣元の会社の規定や労働基準監督署に確認することをお勧めします。

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