特定派遣としての退職時の有給消化について、上司との意見の相違と解雇の可能性を教えてください。

退職時の有給消化に関するあなたの質問について、以下の点を明確にします。

まず、有給休暇は労働者の権利であり、法律上、退職時に未消化の有給休暇がある場合、それを消化する権利があります。労働基準法第20条により、使用者は労働者が退職する際に未消化の有給休暇を消化する機会を与える義務があります。したがって、あなたの上司が「自分の都合で辞めるのに、そんな事は到底認められない」と述べた点は、法律に基づく見解とは異なります。

次に、あなたが「退職金の代わりに1ヶ月間有給消化で給与を頂く」という考えを持っている点について、これは一般的には認められていません。退職金と有給休暇は別個のものであり、有給休暇を消化することで退職金を受け取ることはできません。退職金は会社の就業規則や労働契約に基づいて支払われるもので、有給休暇の消化とは関係ありません。

最後に、このような経緯で解雇される場合、扱いが懲戒解雇となる可能性についてですが、懲戒解雇は労働者が重大な規則違反や不正行為を行った場合に行われるものです。あなたの場合、有給休暇の権利を行使しようとしただけであり、不正行為や規則違反には該当しません。したがって、懲戒解雇の可能性は低いと考えられます。

以上の点から、あなたの上司の見解は法律に基づくものではなく、あなたの有給休暇を消化する権利は認められるべきです。また、懲戒解雇の可能性は低いと考えられます。ただし、具体的な状況に応じて、労働基準監督署や弁護士に相談することをお勧めします。