定年延長の場合、60歳を超えたことを理由に給与が下がることはありますか？

定年延長の場合、60歳を超えたことを理由に給与が下がることは法的には認められていません。日本の労働基準法では、年齢による差別を禁止しており、同一労働同一賃金の原則が定められています。これは、同じ仕事をしている限り、年齢に関わらず同じ賃金を受け取る権利があることを意味します。しかし、実際の職場では、役職が外れることによる手当の減少や、再雇用制度による給与の減額など、法的には問題がない範囲での給与の調整が行われることがあります。これらの調整は、企業の人事政策や経営状況によって異なります。従業員としては、定年延長や再雇用に関する具体的な条件や給与体系について、事前に企業としっかりと話し合い、理解を深めることが重要です。また、労働基準監督署などの関係機関に相談することも一つの手段です。