扶養に入った場合、失業手当は受けられますか？

失業手当（雇用保険の基本手当）は、離職した労働者が再就職するまでの間、生活の安定を図るために支給されるものです。扶養に入った場合でも、失業手当を受ける資格があるかどうかは、いくつかの条件によって決まります。

まず、失業手当を受けるためには、雇用保険に一定期間加入していることが必要です。具体的には、離職日以前の2年間に、被保険者期間が通算して12ヶ月以上あることが条件となります。

次に、扶養に入ったこと自体が、失業手当の受給資格を否定するものではありません。ただし、扶養家族となったことで、所得が一定額以下となり、生活保護を受ける資格が生じた場合、失業手当と生活保護は同時に受けることができないため、失業手当の受給が制限される可能性があります。

具体的な手続きや条件については、ハローワークでの相談が必要です。ハローワークでは、個別の状況に基づいて、失業手当の受給資格や受給額、受給期間などを詳しく説明してくれます。

また、健康保険証を親の扶養に入った場合、国民健康保険から社会保険への切り替えが必要となりますが、これは失業手当の受給資格に直接影響するものではありません。

結論として、扶養に入ったからといって、必ずしも失業手当を受けられないわけではありません。しかし、具体的な条件や手続きについては、ハローワークでの相談が不可欠です。