知人が派遣社員として1年以上働いていましたが、派遣先の企業が体制を変えるため契約更新がされず、仕事がなくなりました。派遣会社からは他の求人を紹介されたものの、良い求人が見つかりません。この場合、失業手当を受給するためにはどのような手続きが必要でしょうか？また、派遣会社に在職中のままでは失業手当の対象にならないのでしょうか？

派遣社員が契約更新されずに仕事を失った場合、失業手当の受給資格については、基本的には雇用保険法に基づいて判断されます。派遣社員の場合、派遣元の会社（派遣会社）が雇用保険に加入している必要があります。そして、派遣先の企業が契約更新をしなかったことにより仕事を失った場合、これは自己都合退職とは見なされず、会社都合退職として扱われる可能性があります。

会社都合退職の場合、失業手当の受給要件を満たしていれば、失業手当（基本手当）を受け取ることができます。受給要件には、雇用保険の被保険者期間が通算して6ヶ月以上あること、離職票を持ってハローワークに出向き求職の申し込みを行うことなどがあります。

派遣会社に在職中のままでも、派遣先の仕事がなくなったことにより実質的に失業状態にあると認められる場合、失業手当の対象となる可能性があります。ただし、この点については個々のケースにより判断が異なるため、具体的な手続きや対応については、ハローワークや弁護士などの専門家に相談することをお勧めします。

また、派遣会社が他の求人を紹介している場合、それらの求人に応募することも重要です。失業手当の受給には、積極的に求職活動を行うことが求められるため、求職活動の記録をしっかりと残すことも必要です。

最終的に、失業手当の受給については、ハローワークでの具体的な審査と手続きが必要となりますので、早めにハローワークに相談し、必要な書類を準備することが重要です。