中小企業で高卒から定年まで勤続した場合の退職金が約300万円と低いのは普通ですか？

中小企業における退職金の額は、企業の規模や業種、地域、そして従業員の勤続年数や役職などによって大きく異なります。一般的に、中小企業は大企業に比べて退職金制度が整備されていないことが多く、退職金の額も大企業よりも低い傾向があります。

具体的には、中小企業の退職金の相場は、勤続年数が30年以上であっても500万円未満のことが多いとされています。あなたの会社の場合、高卒から定年まで勤続した場合の退職金が約300万円ということで、これは中小企業の中でも比較的低い水準であると言えます。

ただし、退職金の額は企業の経営状況や退職金制度の内容によっても異なります。例えば、企業型確定拠出年金（DC）に加入している場合、退職時にはその積立金も受け取ることができます。これを考慮すると、退職金の総額はもう少し増える可能性があります。

また、中小企業の場合、退職金制度がない企業も少なくありません。そのため、退職金が300万円というのは、一概に低すぎるとは言えないかもしれません。ただし、退職金の額が低いと感じる場合は、会社に対して退職金制度の見直しを提案することも一つの方法です。

最後に、退職金の額はあくまでも一つの指標であり、退職後の生活設計を考える上では、他の収入源や貯蓄、社会保障制度なども考慮する必要があります。